シャドバ世界戦 ~最終ドラゴンミラー戦解説
12/15、16を通して、今年のシャドバ世界一決定戦がありましたね。
優勝はよしもとLibalentのふぇぐ選手。本当に最後までいい試合がずっと続くので見ちゃいましたね
最後の試合の全てを決めたあのドローを見た瞬間は思わず大きく叫んでしまいましたからね・・・
さて、振り返る意味もこめて、自分なりに最終戦、ドラゴンミラーを解説なんぞしてみようかと
まずはお互いのデッキ。
先攻:Potwasher
後攻:ふぇぐ
デッキの差は
- 侮蔑の従者の枚数
- オルカの大渦の枚数
- ドラゴニュートの威圧の有無
で残りは同じという、微妙な差分があります
では試合です。まずはマリガン後。
どちらも託宣+オルカという3ターン目が1番強くなる動きを引き当てています。
それ以外という面では、原初と純心という差ですが、先攻後攻の差でリソース差がもともとあるなかで、ふぇぐが純心を引いている分、手札枚数は優位に立っていると言えます。それ以外では先攻優位な状況で試合開始です。
T1:先攻 純心
後攻:フィルレイン、ポセイドン
という、リソース差がここで少し埋まります
T2:ドラゴニュートの威圧ドロー。
託宣ドロー
お互い託宣
T3:先攻 ポセイドンドロー
オルカの大渦プレイ(2体)
当然、託宣から入っているので一番強い動きを押します
後攻 原初の竜使いドロー
オルカで盤面返したくなるシーンでのふぇぐ選手の選択
フィルレイン、託宣を選択。
威圧がピンで入っていること(オルカを出したときの最大の裏目)
後攻でお互い託宣から入っているのでPP優位ではない点を重く見たプレイになりました。
すごいのは、ピンで入っている威圧の最大の裏目を嫌ったところ。中々あの時間で選択しきるのはできない・・・
T4:原初ドロー 純心プレイ 侮蔑の従者ドロー
顔に2点*2でふぇぐ残り16
後攻 ドラゴスネークドロー
オルカの大渦(ENH6)で3面展開。オルカ進化で相手の盤面オルカを処理。フィルレイン顔でPotwasher残り19
T5:アジ・ダハーカドロー
ドラゴニュートの威圧ENHでプレイ。純心でフィルレインに当たり盤面一層。
オルカに進化権を切ってフェイスを詰める。 ふぇぐ残り10点
後攻 純心ドロー
T3で託宣を打っていたことにより覚醒状態。ここでの原初からドラゴスネークが4/4のオルカに当たると全てをひっくり返せるところで
しっかり当ててくる
このあたり、世界の頂点を争う所まで来た運を感じます。(Potwasher残り17点)
このときに残った純心のドローでガルミーユをハンドに加えるPotwasher
T6:先攻 ガルミーユドロー
ここでハンドが
- ガルミーユ 2
- アジ・ダハーカ 1(9コスト)
- 原初 2
- 侮蔑の従者 1
- ポセイドン 1
という感じで、ふぇぐの盤面
1/3 5/3 3/2 を綺麗に取り切る手段というものがありません
1体は残るというところで、侮蔑の従者。ガルミーユ、進化ドラゴスネーク(3/2)あたりを選択。
ガルミーユがドラゴスネークに当たり、最大火力は免れる結果に。(ふぇぐ残り7点)
個人的にはここは原初が最悪残ったときを考えると、ポセイドンアクセが良かったのではないかと思います。
原初が残った場合、盤面を見ての通り、体力2が2体。ポセイドンで返せる状況です。
その上、原初に進化が乗ると2点+3点と結局、進化ドラゴスネークが残った時と同じ打点が出ています。
逆にドラゴスネークが残った場合。
盤面 5/2 1/3 守護なのでふぇぐ選手が取れるのは
- 銀氷をガルミーユ、進化で守護を剥がしつつ5点
- ポセイドン+進化で守護を剥がしつつ、ドラゴスネークをガルミーユ当て
ターンが戻ると、1だと守護をガルミーユで剥がして残り4点。アジ・ダハーカの圏内。
2だとガルミーユで残り4点+ポセイドン残りという盤面。裏目は守護にあたらず両方残るという盤面。
原初が手元にあるので1ターン凌げればその原初で制圧しながら削りきれたのではないかなぁと思います。
T6 後攻 侮蔑の信者ドロー
原初が生き残ったので、ポセイドンを選択。盤面2体を処理して原初を進化し顔へ。(Potwasher 残り12点)
T7 先攻 侮蔑の炎爪 ドロー
ガルミーユを投げて、ポセイドンの兵士へ。3点が原初で残ることに。(ふぇぐ残り4)
前述の通り、もし守護を投げていたならポセイドンを処理しながら、更によい盤面になったいたのではないかと思います。なんならアジ・ダハーカ走れていたかもしれない。守護が立っていても2面除去+4点でかなり余裕を持って 侮蔑の炎爪を使わない選択だって取れていたかもしれない。(盤面がガルミーユによって空になっていそうなので)
結果、この盤面でポセイドンの兵士に炎爪まで打ち込んでターンを返します。
Potwasher側からすると守護が立たなければ勝ち。だから守護をどかすという選択をとります。
後攻 アイラ ドロー
ここで運命のドローですね。
守護をどけたということで、相手の手札にはアジ・ダハーカがあるというのがふぇぐには伝わりました。
侮蔑の信者をポセイドンへ。1ドローが託宣
託宣で1ドロー アジ・ダハーカ
純心で1ドロー ポセイドン
ポセイドン
いや、ここでピンポイント引けるのすごいっすわ。デッキ27枚の時点では3/28(約10%)(白亜の竜騎士で回復6点でもOKだった。ポセイドン2枚で3)
27枚の時点で2/27(約7%)を引くという。
守護を立て、顔を詰めてエンド(Potwasher 残り2)
T8 先攻ドロー 伊達政宗
PPが9なので、発動しないためこの時点で神視点ではふぇぐの勝利が確定。
これがもし、炎爪だった場合、守護がどけられてしまうのでふぇぐの負けだし、PPが1ターン違った場合でも伊達政宗アジ・ダハーカで負け、という本当にギリギリの戦いでした。
大きな分岐点は
- T3 後攻の選択
- T6 先攻の守護(体力3)を立てる動き
の2つだったんじゃないかなぁと思います。
最後に。
ラスト1ドローでポセイドンを引いたときの歓声~決まるまでを実況担当されておられた岸大河さんがTwitterにアップロードしていましたので、そちらをご覧ください
※ 音量注意です
世界王者ふぇぐ誕生シーン。
— 岸大河 / Taiga Kishi (@StanSmith_jp) December 16, 2018
ポセイドン神!!#シャドウバース pic.twitter.com/nhJRvlw4Iy
すごい戦いでした。
ふぇぐ選手本当におめでとうございます!